フルーツほおずきとは？

日本では観賞用としてオレンジ色のほおずきを思い浮かべる方が多く、浅草のほおずき市等も有名です。観賞用のほおずきは食べることはできないのですが、世界では果物のように食用ほおずきが食べられています。別名ゴールデンベリーやインカベリーとも呼ばれスーパーフードの一つとして注目され、体に抵抗力をつけるビタミンAや鉄分が一般的なトマトの約4倍、肥満症にきくイノシトールは一般的なトマトの約2.5倍と、豊富な栄養素が含まれています。

生産者泣かせ

フルーツほおずきの栽培はとても難しく、とても時間をかけた丁寧な作業が必要になります。

枝が生い茂ると日光が十分に当たらず、病気や、糖度の低下、実の小ぶり化を招いてしまう為、「整枝、剪定」を行い、枯れてしぼんでいく花弁にカビが生えるのを防ぐ「花弁除去」、1粒1粒収穫後の「実の点検」、「乾燥」、より美しくするための「追熟成」まで、様々な工程を経て商品となります。

それでも、生の商品として合格するのは全体の半分ほど。ほおずき単独では農家としては成り立たないほど採算性の悪い作物です。それでもこの味と香りを届けたいとのざわ農園さんは長年フルーツほおずきを育てています。

「つくり手」のざわさんご夫妻

まったく面識もない私が畑を見せて欲しいと突然連絡しても嫌な顔せず「ぜひ、いらしてください」と言ってくださったご夫妻。とてもあたたかく素敵なご夫婦が育てる作物はどれもおいしく愛情がたっぷり。珍しい品種を多く栽培され、農薬を使わず育てているので手間ひまが係るにも関わらず、新しい品種にもチャレンジされています。旦那さまの裕二さんはとても真面目で寡黙な方。ひたむきに作物と向き合い、とても多くの品種をお1人で育てています。『送り先が決まっていなくても、一番おいしい状態になったら収穫してしまう』など、とにかく作物第一優先、まさに職人です。奥さまのみゆきさんはほおずきを箱詰めしている時が一番幸せだと話していました。素敵な香りに包まれてほおずきを綺麗に並べながら、届いた方がこの香りと味を喜んでいる顔を思い浮かべるととても楽しい気持ちになるそうです。作物にもヒトにも愛情を注ぐから本当においしいモノが産まれます。「のざわ農園」さんは、作物に愛情を注ぐと本当においしくなるのだと感じさせてくれるつくり手です。

ゴールデンベリー（インカベリー）

スーパーフードとして知られるゴールデンベリー（インカベリー）は、ナス科ほおずき属の野菜的果実です。原産国が南米で2000年前の古代インカ帝国の時代から食用として親しまれていたそうで、名前の由来もそこからきているそうです。海外からドライフルーツとして輸入されるものがほとんどで、健康食品としてオーガニック嗜好やビーガンの方にも人気です。しかし、生では輸送できないので、日本では生食の存在があまり知られていないのが現状です。ドライフルーツとは全く違う日本産のフルーツほおずきのフレッシュな香りや酸味をぜひ味わってみてください。

フルーツほおずきがもつ栄養素と効能

女性に嬉しい美容効果やデトックス効果、抗酸化作用、生活習慣病予防等、健康に効果があると言われています。

イノシトール・・・肥満症や動脈硬化予防、発毛・育毛、神経の安定、気持ちを和らげる
ポリフェノール・・・エイジングケア、生活予防習慣病予防
食物繊維　　・・・腸の健康維持
ビタミンA　・・・目の疲れ、抵抗力をつける
ビタミンC　・・・免疫力を高める
ビタミンE　・・・老化予防、冷え性、肩こり
鉄　　　　　・・・貧血予防

おすすめの食べ方

冷蔵庫で冷やして生のまま召し上がってください。
ジャム等の加工品にも使われますが、今回の商品は質の良い生食できるモノになりますのでぜひそのままお召し上がりください。

保存方法

野菜室で冷蔵保存してください。
生ものですので1週間以内にお召し上がりください。