特選 新茶/森木農園 静岡県牧之原
¥2,200
日本一のお茶の産地。静岡県牧之原で約200年お茶農家をやっている森木農園さんの新茶をお届けします。
森木農園さんは江戸から続く歴史あるお茶農家さんで現在8代目。
地域のお茶の生産者をまとめる組合長も勤められており、長年の歴史と技術を継承しその土地の伝統を守っています。
今回八百繋では、その森木農園さんの新茶の中でも新芽の一番最初だけを使った「特選 深蒸し煎茶」のみをお取り扱いさせていただける事になりました。
深蒸し茶は一般の煎茶よりも約2倍長い時間をかけて蒸してつくったお茶で、茶葉の中まで十分に蒸気熱が伝わるため、形はより細かくなり、お茶の味や緑の水色(すいしょく)が濃く出るので、新茶の渋味と旨味をより味わっていただけます。
新茶は唄にも詠まれるように日本の四季を感じさせてくれる風物詩でもありますので、歴史ある新茶を飲みながら旬の季節を感じていただけたら嬉しいです。
産地:静岡県 牧之原産
容量:100g
配送方法:常温便
※この商品は、最短で12月11日(水)にお届けします(お届け先によって、最短到着日に数日追加される場合があります)。
※こちらの価格には消費税が含まれています。
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お茶の歴史と日本一の産地 牧之原
日本のお茶の始まりは、今から約1200年前の平安時代の初め。遣唐使によってもたらされたと推定されています。
当初、お茶は大変な貴重品で、僧侶や貴族階級などの限られた人しか口にすることはできませんでした。
普及したのは、鎌倉時代に入ってからで、臨済宗の開祖・栄西が宋に二度渡り、帰国の際にお茶を持ち帰ったのがきっかけで、栄西はその種子を各地に蒔いて日本にお茶を広めお茶が健康によいという内容の『喫茶養生記』を著しました。
当時のお茶は抹茶に近く、茶せんで泡立てて飲んでいたそうです。
江戸時代に煎茶が出回ると、庶民の口にも入るようになりました。
静岡県は1603年に江戸幕府を開いた徳川家康公が晩年を過ごした地としても知られています。1607年、家康公は駿府城へ入城して隠居の身となり、以後、茶の湯を楽しんだそうです。
その後、15代将軍 徳川慶喜が版籍奉還により職を失った武士達に仕事を与える為に牧之原台地における茶畑の開墾が進められ、それをきっかけに静岡県はお茶の産地として栄え、今では全国のお茶の生産量の約4割、出荷額の約6割を占める日本を代表する産地です。
これはお茶づくりに適した気候風土、生産者や茶商らの絶え間ない生産・製造技術の研究と努力によって良質なお茶を作り上げてきた結果です。
静岡県は一人当たりのお茶の消費量は日本一であり、健康長寿はトップクラス。
牧之原のお茶はまさに「茶の都」にふさわしい土地とヒトの歴史が作り上げた日本が誇る逸品です。
農園の風景
新茶とは
「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のことです。
南の温暖な地域から摘み採りが始まり、桜前線と同様に徐々に北上していきます。
「新茶」と「一番茶」とは基本的に同じお茶のことで、呼び方が異なるだけです。
「新茶」は一年で最初に摘まれる「初物(はつもの)」の意味を込めて、また「旬」のものとして呼ばれる際などに使われます。
新茶の特徴は「さわやかですがすがしい香り」で、「旨み」「甘み」成分であるアミノ酸が多いそうです。
有名な茶摘み歌の「夏も近づく八十八夜・・・」は初夏に見られる茶摘みの光景を歌った歌で、八十八夜とは立春から数えて八十八日目にあたる日のことを言います。
八十八夜は、春から夏に移る節目の日、縁起のいい日とされてきました。
この頃は、茶摘みの最盛期でもあり、気候条件も含め、極上のお茶となります。
また、八十八夜に摘み採られるお茶は、古来より不老長寿の縁起物の新茶として珍重されます。
八百繋では「食」で季節を感じて欲しいとの想いもあり、今回「新茶」をお取り扱いさせていただく事にしました。
ぜひ「新茶」を通して、新緑と共に夏の訪れを感じていただたら嬉しいです。
深蒸し茶
深蒸し茶はその名の通り「深く蒸したお茶」で蒸し時間を長くした煎茶のことです。
煎茶を製造するにあたっては、最初に摘み採った茶葉を高温で蒸す蒸熱(じょうねつ)と呼ばれる工程が行われます。蒸すことによって茶葉の酸化を止めるとともに、生葉が持つ青臭さを抑えてくれます。
蒸熱を経て柔らかくなった茶葉を、何段階かに分けて揉みながら乾燥させていくことで、私たちが普段飲んでいる煎茶が完成します。
通常の煎茶は蒸し時間が30〜40秒程度であるのに対し、それよりも長めの1分以上蒸したものが深蒸し煎茶で蒸し時間を長くすることによってさまざまなメリットが生まれます。
蒸し時間を長くした深蒸し茶は、浅蒸しの煎茶に比べ、一般的に次のような特徴があるとされています。
・渋味が少なくてまろやか、コクが深い
・水色(すいしょく)は濃い緑色
・香りはあまり強くない
・茶葉が崩れていて細かい
長く蒸すことで茶葉の持つ渋味や新鮮な香りが抑えられる一方、まろやかでコクのあるお茶に仕上がっていきます。また、細胞が壊されることで茶葉が脆くなり、お茶を淹れた際に粉末状の茶葉が浸出。結果として、お茶の色が濁った濃い緑色になります。
「深蒸し茶」製法の原型が考案されたことなどにより、この芳醇な香りを持つお茶の評判は日本全国に知れ渡り「静岡牧之原茶」ブランドの発展につながっていきました。
やわらかい芽でありながら、肉厚に栽培された茶葉を丹念に収穫し、「普通煎茶」の蒸し時間に比べて長く蒸した「深蒸し茶」が主流で、淹(い)れたお茶は、鮮やかな濃い緑色、芳醇な香り、苦み・渋味の少ないまろやかな味わいが特徴です。
お茶の健康効果
お茶はカテキン類を始め多くの特異的な成分があり、それぞれ機能性を持つため、健康効果が高いと言われています。
特にカテキンは多くの健康効果が期待できます。
(カテキン)
・虫歯菌が増えるのを抑えて 虫歯を予防する
・インフルエンザウイルスが増えるのを抑える
・がんの発生を予防したり、がん細胞が増えるのを抑える
・血中コレステロールが上がるのを抑える
・血圧が上がるのを抑えるアレルギーを予防する
・食中毒を予防する
・腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌を増やす
・肥満を予防する
(ビタミンC)
・肌の色を黒くするメラニン色素ができるのを 抑える(ビタミンC)
(カフェイン)
・眠気を防止する脳の興奮を抑えて
・心臓の働きを強める
・尿の量を増加させる (カフェイン)
(テアニン)
・リラックス効果
お茶の入れ方
深蒸し茶は茶葉の細かさが特徴で、お茶は茶葉が細かいほど抽出されやすい傾向にあるため、深蒸し煎茶は短めの抽出時間でも十分においしく淹れられます。
逆に抽出時間を長くしすぎると、成分が余分に抽出されてしまうことがあります。
茶葉の量にぴったりのお湯の量で淹れることが大切です。
茶葉1gに対して必要なお湯の量は30ml。
1人分は茶葉2~3g(ティースプーン1杯分)ですので、一煎につき90mlのお湯が必要です。
①お湯を湯冷ましor湯飲みに移して冷まします。深蒸し茶のお湯の温度は80度が目安です
②急須に茶葉を入れてお湯を注ぎ、20~30秒間浸出させます
③その後すぐに急須から注ぎます。一気に注がずに「ちょこちょこ」と注ぐと茶葉がひろがりより一層美味しく召し上がれます。