湯浅農園 幻の玉ねぎ「札幌黄」/北海道産
¥3,800
北海道札幌市の玉ねぎ農家「湯浅農園」さんが育てる、幻の玉ねぎ「札幌黄」をお届けします。
「札幌黄」は日本最古の玉ねぎと言われ、品種改良をせずに約150年前から種を紡いできた北海道の伝統野菜です。加熱すると驚くほど甘く加熱の王様とも言われ、ポトフや肉じゃが、カレーにとてもおすすめです。コンソメスープにすると絶品ですのでぜひお試しください。
玉ねぎ栽培のレジェンド湯浅農園さんが育てる希少な玉ねぎを是非召し上がってみてください。
今シーズンは北海道が今までにない猛暑と干ばつにより玉ねぎが大不作となり、札幌黄も収穫量がとても少なくなっており、サイズも小さめになっています。
在来種である札幌黄は種が買えない為、玉ねぎが育ってくれないと次の年に生産ができなくなってしまう為、気候変動による種の継承が危ぶまれる大きな問題に直面しています。
ぜひ皆さんに知ってもらい、食べてもらい、その味を広めてもらうことで「札幌黄」の継承に力を貸してください。
〇商品詳細
品種:札幌黄 /北海道産
容量:約4kg Ⅿサイズ(小さめの玉になります)
配送:常温便でお届けいたします
※こちらの商品は産地直送品ではありません。
(お届け予定日)
ご注文順に順次発送いたします。具体的な日時指定はできませんのでご了承ください。
日本の玉ねぎ発祥の地 北海道札幌村
日本の玉ねぎ栽培は、明治4年、欧米から輸入した種子を札幌官園で試作したことから始まり、明治13年に北海道札幌村(今の札幌市東区近辺)の農家がたまねぎ栽培に成功しました。
東京へ運搬して販売をしましたが、当時は東京では玉ねぎは知られておらず、まったく受け入れらなかったそうです。
その後、その味が商人達の口コミで広がっていき徐々に玉ねぎが知られるようになりました。
札幌村はもともと、肥沃で風が強く乾燥しやすいという、玉ねぎ栽培に向いている環境だったこともあり、これ以降たまねぎの作付量が急速に増え、有数の玉ねぎの産地になったそです。
「札幌黄」は品種改良をしていないので病気になりやすく、他の玉ねぎに比べると日持ちもしない為、生産者さんの多くは病気になり難く、収穫量が多い新しい品種に変えていってしまいました。農家さんとしては病気は死活問題。生計を立てる為には仕方ない事です。その為、一時期は「札幌黄」を育てる農家さんは数件まで減ってしまいました。
実は札幌市東区は八百繋店主の生まれ故郷でもあり、小さい頃にはあたり一面玉ねぎ畑が広がっていました。子供の頃に初めて自転車に乗れた喜びで玉ねぎ畑のまわりを走ったのが懐かしい想いでです。よくサイクリングの目的地にしていたスーパー西友も先日閉店してしまいました。
今ではそんな想い出の風景はなくなってしまいましたが、「札幌黄」は札幌市や農協の地域の頑張りもあり一時期よりもつくり手が増えているそうです。
地域に根差した伝統野菜を絶やさず繋いでいく。
農家さんは私達が食べている野菜だけでなく、歴史や文化、ヒトの想い出までも紡いでくれている事に感謝です。
昨年「札幌黄」を求め北海道に行き、知人から知人へヒト伝いに、初めて会う私をわざわざ畑まで一緒に同行してくださり湯浅さんをご紹介いただきました。
そうしたヒトのご縁で今回、自分が産まれた地元の伝統野菜を皆さんにお届けできる事を本当に嬉しく思います。
今回の湯浅さんの玉ねぎをお取り扱いさせていただけた事、快くご対応して下さった湯浅さんとお繋ぎいただいたみなさんに本当に感謝致します。
つくり手 湯浅農園さん
札幌黄の歴史を繋ぐ湯浅農園の湯浅さん。
日本最古の玉ねぎ「札幌黄」
日本最古の玉ねぎ札幌黄は、形や大きさが不揃いであることや病気に弱く栽培が難しいことから、生産農家が減り、一時期では数軒しか生産者がいなくなってしまった事で、販売されているのをほとんど見かけなくなった事で「幻の玉ねぎ」と呼ばれるようになりました。
「食の世界遺産」と言われる、スローフード協会国際本部の「味の箱舟」にも認定されています。
一般的な玉ねぎと比べて肉厚で柔らかく、加熱すると甘みが強く出るのが特徴で、「加熱の王様」と言われています。
糖度は一般的な玉ねぎが9度ほどであるのに対し、札幌黄は13度と果物並みの甘さです。
札幌黄は、カレーやシチュー、ポトフ、コンソメスープなどの煮込み料理や、天ぷらやオニオンリング等の揚げ物。シンプルにグリルして甘みを味わうほか、ペーストにして料理の隠し味にしても美味しいです。
種採り
「札幌黄」は伝統野菜の為、一般の野菜と違い毎年種を採取して、翌年に繋いでいきます。
玉ねぎの種採りは、野菜の種生産の中でも特に難しい作業と言われています。
種子は短命で貯蔵が効かないため、毎年採種する必要があります。
また、自然相手の栽培のため順調に生育しないこともあります。
一般の野菜は種苗業者さんより種を購入するだけですが、「札幌黄」は通常では発生しない大変な作業を行う事で継承されています。
以下、湯浅さんの言葉をお借りすると
札幌黄の種の継続生産&維持は札幌の伝統野菜 札幌黄を保存する大切な作業。
地域のご先祖様達から代々の種を自分で採取し伝統を受継ぎ栽培しています。
札幌の歴代玉ねぎ農家の札幌黄の種は購入品ではなく「伝統の種」です。
種は昔も今もこれからも販売しませんし譲渡もしません。
ご先祖様の意思を守り続けているそんな伝統玉ねぎです。
作業の内容は
9月に収穫して乾燥させていた種花ドライフラワ―状態になってこぼれ落ちそうになっている種を取り出します。
その後 唐箕(とうみ)によりゴミ・2番種・1番種と選別します。
唐箕の原理は扇風機の前に種を落とし風圧により軽い物を遠くに重たい物を近くにこの落下位置の違いを利用して扇風機手前から一番種 次に2番種一番遠くをゴミとします。
一番種は重く大きな種となり 良種となります。
唐箕作業が終わると99%ゴミが無くなりますが残り1%のゴミは手作業で取り除きます。
これがとても大変な作業で最後はヒトの手によるものです。
保存方法
【保管方法にご注意ください】
札幌黄は品種改良していない為、通常の玉ねぎにくらべると保存性が弱く日持ちがしません。
高温多湿を避け、日陰や通気性のよい場所もしくは冷蔵庫で保管し、早めにお召し上がりください。




